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朝日「吉田調書」報道に特別賞。第19回新聞労連ジャーナリズム大賞、決まる。非公開調書の開示を評価、朝日新聞の「記事取り消し」を批判(新聞労連)

yoshida20140520124902syoasida-300x193今回の対象作品は昨年1月1日から12月末日までに紙面化された記事などで、鎌田慧(ルポライター)、柴田鉄治(元朝日新聞社会部長)、北村肇(週刊金曜日発行人)、青木理(元共同通信記者、フリーランスジャーナリスト)の選考委員4氏による審査で選定されました。

< 選 考 結 果 >

大 賞 1件(2社)

基地移設問題と県知事選などをめぐる一連の報道
・琉球新報社編集局(辺野古問題取材班)による「普天間・辺野古 問題」を中心にこの国の民主主義を問う一連の報道キャンペーン
・沖縄タイムス社社会部阿部岳(たかし)記者、政治部吉田央(な か)記者による連載「新聞と権力」
・沖縄タイムス社社会部知事選取材班による沖縄県知事選をめぐる
一連の社会面企画
・沖縄タイムス社「普天間」取材班による連載「日米同盟と沖縄  普天間返還の行方」

以上4作品がセットで大賞を受賞しました。

優秀賞 2件(3社)

1 北海道新聞特定秘密保護法取材班による特定秘密保護法成立後  の一連の報道

2 子どもの貧困をめぐる一連の報道
・宮崎日日新聞社「だれも知らない」取材班による石井十次没後  100年企画「だれも知らない~みやざき子どもの貧困」
・下野新聞社編集局子どもの希望取材班による 希望って何ですか ~貧困の中の子ども~
以上1作品と2作品セットで優秀賞を受賞しました。

特別賞 1件(1社)

朝日新聞社木村英昭記者、宮崎知己(ともみ)記者による原発吉田調書をめぐる特報

疋田桂一郎賞 1件(1社)

新潟日報社五泉支局長 鈴木啓弘(あきひろ)記者による証言 村松の少年通信兵

第19回新聞労連ジャーナリズム大賞

第9回疋田桂一郞賞 選考評

【大賞】
「基地移設問題と県知事選などをめぐる一連の報道」
(琉球新報、沖縄タイムス)
戦後70年を前に、県知事選、衆院選という大きな節目を報じた沖縄2紙の一連の記事には、取材の蓄積に裏打ちされた奥深さや一貫したぶれない姿勢が感じられた。地元の視点にこだわった検証記事には特に迫力があった。「普天間・辺野古問題」を一括して応募した琉球新報と、企画ごとに3作品を応募した沖縄タイムスの記事に甲乙はつけがたく、双方の作品を合わせて評価したい。

【優秀賞】
「特定秘密保護法成立後の一連の報道」(北海道新聞)
2013年12月の成立後も引き続き、ジャーナリズムを脅かす法の問題点をさまざまな角度から粘り強く洗い出した姿勢を評価したい。子供向けのQ&Aで仕組みを解説したり、幅広い分野の人々から意見を集めたり、取材やアプローチの工夫が目立った。取材者の強い問題意識も感じられた。

【優秀賞】
「子どもの貧困をめぐる一連の報道」(宮崎日日新聞、下野新聞)
子どもの貧困という社会問題を、地元紙が「足下」のテーマとして取り組んだ力作だった。関東と九州から期せずして同じ企画の応募があったことに、問題の深刻さを再認識させられた。それぞれの地方の閉塞感を浮き彫りにした企画内容で、双方を評価するべきだと考えた。

【疋田桂一郞賞】
「村松の少年通信兵」(新潟日報)
戦争末期に設立された地元の教育機関をフォローし、高齢化が進む「少年兵」の証言を丹念に集めた力作。地方紙の支局勤務の記者が、一つのテーマを持って地道に全国で取材を展開しており、記者の努力に加えて取材を後押しした新聞社の度量や周囲の協力にも賛辞を送りたい。

【特別賞】
原発吉田調書をめぐる特報(朝日新聞)
作品として応募はなかったが、非公開とされていた調書を公に出すきっかけになったという点で、昨年1番のスクープと言っても過言ではない。特定秘密保護法が施行され、情報にアクセスしにくくなる時代に、隠蔽された情報を入手して報じた功績は素直に評価すべきだ。朝日新聞社は記事を取り消したが、選考委員は「虚報やねつ造と同列に論じるのはおかしい」との見解で一致した。

【総評】
原発問題を扱った「全電源喪失の記録 証言福島第1原発」(共同通信)と「再考原子力 新潟からの告発」(新潟日報)は、取材が綿密で読ませる力作だった。「揺れるやすらぎの家~検証グループホーム火災」(長崎新聞)も、事件をしっかりフォローした姿勢は評価できる。戦争をテーマにした作品が目立ったが、戦後70年の今年の報道にも注目したい。中央紙やブロック紙の応募が少なかった点は残念だった。

http://www.shinbunroren.or.jp/oshirase/oshirase.htm#20150113_22505

 

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